フリーランスになったので会社員のうちにやっておく準備をまとめてみた

働き方

こんにちは。Enjoy IT Life管理人の仁科(@nishina555)です。

会社員からフリーランスとして独立を検討をするにあたり、「フリーランスになる前にどういった準備をしておけばいいのか」ということをまずは考えると思います。

独立の準備の中には会社員のときでないとできないものもあるため、計画的な準備が必要です。

この記事を書いているぼくは正社員でエンジニアのキャリアを5年積み、現在は独立してフリーランスエンジニアとして活動をしております。

今回は会社員からフリーランスとして独立をするにあたり、会社員のうちにやっておいたほうがいいことを具体例も交えつつ紹介したいと思います。

フリーランスとして独立準備をしていたり、独立の検討をされている方の参考になればと思います。

事業用の銀行口座を作る(重要度:

プライベート用と事業用のお金を分けることで事業に関する経理や確定申告が楽になります。

プライベートと事業のお金が一緒に管理されていると「この支出はプライベートのもの?事業のもの?」といちいち確認する必要があり面倒ですし、経費の抜け漏れの原因にもなります。

ですので、プライベート用とは別に事業用の銀行口座を新たに設立しておきましょう。

もしすでに複数口座を持っているのであれば、メインで使っていない口座を事業用にすればよいです。

なお、事業用口座ですが、開業届を提出することで屋号付きの銀行口座を設立できます。
しかし、個人的には屋号付き口座ではなく、個人名義の口座を会社員のうちに新設し、それを事業用口座として利用することをオススメします。

というのも、屋号付き口座の場合、開業届を提出した後に設立ができるようになるため、屋号付き口座は開業時点で用意をしておくことができないからです。

例えば、僕の場合は2019年4月にフリーランスエンジニアとして独立をしたのですが、報酬の支払い口座の指定は契約締結時の2019年3月(独立前)に行いました。

ぼくの例のように、独立前(もしくは直後)に事業用口座が必要になるケースがあります。
ですので、事業用口座は会社員のうちに事前に設立をしておくとよいでしょう。

屋号付き口座を用意する場合 個人名義の口座を用意する場合

なお、クレジットカード決済で事業に関する支払いをすることを考えた場合でもやはり屋号付き口座よりも個人口座ほうがオススメです。(理由は後述します。)

ちなみに自分の場合は、振込手数料の無料回数の多さが特徴の住信SBIネット銀行を事業用の口座として利用しています。
事業に関する支出は外注などで振込の機会が多いため、振込手数料の無料回数が多いのはとても助かっています。

ATM手数料・振込手数料が無料のネットバンクは住信SBIネット銀行がおすすめ

事業用のクレジットカードを作る(重要度:

個人事業主は会社員と違い安定した収入が保証されていないため、社会的な信用も低く、クレジットカードの審査が通りにくい傾向にあります。
ですので、クレジットカードは会社員の時に作っておきましょう。

特に、事業用の銀行口座を開設したのであれば、その口座を引き落とし口座に指定した事業用クレジットカードを作っておくとよいです。

独立前に事業用クレジットカードを作ることを考えると、開業届提出後に作成できる屋号付きの銀行口座よりも、会社員の時でも開設できる個人名義の銀行口座のほうが事業用口座に向いています。

さらに、屋号付きの銀行口座から引き落としをするクレジットカードを作る場合、屋号付きの銀行口座を引き落とし先に指定するには法人カードでなくてはいけません。

法人カードは一般的なクレジットカードよりも審査が厳しく、独立したばかりの個人事業主の方には所持することが難しいクレジットカードとなっております。

独立後にクレジットカードを作る場合

独立前にクレジットカードを作る場合

なお、オススメの事業用クレジットカードですが、コスパの良さを重視するのであれば、年会費が無料かつポイント還元率の高いリクルートカード楽天カードがいいと思います。

フリーランス1年目の事業用クレジットカードはどうする?オススメのカードは?

ぼくは楽天カードをプライベート用クレジットカードとして利用しており、リクルートカードを事業用のサブカードとして利用しています。

事業用のメインカードは、事業用口座で利用している住信SBIネット銀行と相性のよいミライノカードを利用しています。

住信SBIネット銀行とミライノカード(JCB)の組み合わせが最強な理由【徹底解説】

開業の手続きについて理解する(重要度:

独立後、円滑に事業を開始できるようにするため、会社員のうちに独立や開業に関する情報収集をしておくことをオススメします。

『独立をするための手続きにはどういったものがあるのか』『独立後にはどういったことをするのか』などを押さえておくとよいでしょう。

特に、年金・保険などの切り替えは退職後にすぐ行う必要があるため、個人事業主になるための手続きはしっかりと理解しておきましょう。

個人事業主になるにあたり、必要な主な手続きは以下になります。

個人事業主になったら必要になる手続き
  • 国民年金の申し込み
  • 国民健康保険もしくは任意継続の申し込み
  • 開業届(と青色申告承認申請書)の提出

以下の記事で個人事業主になるための手続きの詳細を紹介していますのでぜひご覧になってください。

時系列で理解する、会社をやめて個人事業主になったらやることまとめ

開業に関する理解は関連本を数冊読めばまずは十分だと思います。

開業準備、税金、経理周り、資金計画など開業に関わる全般的なことを理解するのであれば以下の書籍がオススメです↓

フリーランスにとって特に関係してくる税金・経費に焦点を当てた以下の本もオススメです。
『どういったものが経費になるのか』『節税をするためのコツは』といった内容がまとめられています。
また、税理士とフリーランサーの対話ベースで文章が書かれているので、読みやすい本でもあります。↓

ポートフォリオを作成する(重要度:

個人事業主の顔の広さや独立後にどういった事業を行うかにもよりますが、『自分はどういったことができるのか、どういったことをやってきたのか』をまとめたポートフォリオを用意しておくと仕事がもらいやすくなるため、準備しておくことをオススメします。

ぼくの場合はフリーランスエンジニアとして独立をしたため、スキルシート(職務履歴書)を用意しました。

スキルシートは自分から営業をする際や、逆に仕事の依頼をもらうキッカケとして活用をしてます。

実際に書いて思ったスキルシートの書き方・注意点まとめ【フリーランスエンジニア向け】

引っ越しをする(重要度:

フリーランスは会社員と違い安定した収入がないため、会社員よりも社会的信用が低いです。
そのため、会社員のときに当たり前にできていた引っ越しも難しくなります。

特に、フリーランス1年目の場合、個人事業主が自分の収入を証明するための納税証明書も手元にないため、社会的信用はほとんどないといってもよいでしょう。

もし引っ越しを検討しているのであれば会社員のうちにしておくことをオススメします。

ただし、引っ越しは必ずしも独立前にしておいたほうがいいというものではありません。

フリーランスは収入が不安定になるため、引っ越しはあえてせず、貯蓄に回すという選択肢もアリだと思います。
また、独立後の収入の見込みがついていないのであれば会社員のうちに引っ越しをするのは早計かもしれません。

フリーランスとして数年仕事をして、ある程度落ち着いたタイミングで引っ越しをしても遅くないです。
ちなみに、ぼくも引っ越しはしませんでした。

名刺を作成する(重要度:

対面での営業活動をするのであれば名刺を作成するとよいでしょう。
ただし、最近ですとTwitterやFacebookといったSNS経由で連絡を受けたり営業をしたりすることが多いため、重要度はそこまで高くないかもしれません。

ぼくも名刺は作りませんでした。営業ももっぱらSNS経由ですので、名刺がなくて困ることは今のところありません。

ただ、いつ名刺交換の機会が訪れるかわかりません。
ぼくの今までの経験上、名刺がなくても問題はありませんが、いざという時のために余裕ができたら名刺は作っておきたいですね。

事業用のメールアドレスを作成する(重要度:

事業用のメールアドレスを準備しておいたほうが良いといった記事をよく見かけますが、ぼくがフリーランスエンジニアだからということもあるかもしれないですが、個人的にはそこまで重要度は高くないかなと思っています。

事業用のメールアドレスは名刺を作るときや、仕事とプライベートでメールアドレスを使い分ける明確な理由ができたタイミングで用意をすればいいと思います。

複数の収入源を作っておく(重要度:

この点に関しては完全に個人の意見です。

独立後はいつでも安定して仕事があるとは限りません。
そのため、受注案件以外にも収入源を用意しておくと精神的に楽だと思います。

ぼくの場合ですと、メインはエンジニア業務ですが、手が空いた時はブログ運営を行なっています。
ブログ運営の土台は会社員の時に作っていました。

もちろん、まずは本業でしっかりとアウトプットを出すことが最優先ですので、色々なことに手をだして中途半端になるのは本末転倒です。
しかし、会社員と違いフリーランスは収入が不安定ですので、収入源を増やしてリスクヘッジをしておくとよいでしょう。

まとめ

以上でフリーランスになる前に会社員のうちにやっていたほうがいいことの紹介を終わります。

今回の内容をまとめると以下のようになります。

今回のまとめ
  • 事業用のクレジットカードと銀行口座は会社員のうちに作っておく
  • 開業に関する知識、特に個人事業主になるための手続きは事前に理解しておく
  • ポートフォリオを作成して自分のスキルを示しておく
  • 事業用の名刺、メールアドレスは必要に応じて
  • 余力があれば複数の収入源を確保しておく

この記事がいいなと思いましたらツイッター(@nishina555)のフォローもよろしくお願いします!