こんにちは。Enjoy IT Life管理人の仁科(@nishina555)です。
ぼくは業務委託(準委任)でフリーランスエンジニアとして案件に参画しています。
案件探しの過程ではフリーランスエンジニア向けエージェントを活用しました。
ぼくが実際に利用したエージェントの一覧は実際に利用して分かったフリーランスエンジニア向けエージェント比較まとめで紹介をしました。
今回は実際にぼくが利用したエージェントのうち、Midworks(ミッドワークス)について紹介をしたいと思います。
ネットに書いてある情報をまとめるだけでなく、実際に利用したからこそ分かったメリット・デメリットについて経験談も交えながら話ができればと思います。
結論をはじめにいうと、Midworksは福利厚生や保障制度など充実したサポート体制に定評のあるエージェントです。そのため、福利厚生を重視する方やフリーランスになりたての方にオススメとなっています。
なお、執筆現在(2019年6月)の執筆者(ぼく)のスキルやバックグラウンドは以下のようになっています。
- 東京在住および勤務
- 29歳
- エンジニア歴6年
- スキルセット詳細
目次
Midworksの運営会社について
Midworks(ミッドワークス)は株式会社Branding Engineerによって運営されています。
Branding EngineerはMidworksのほか、転職マッチングサービス『Tech Stars(テクスタ)』やプログラミングスクール『tech boost』などを運営しており、人事・人材といったヒューマンリソースの領域に関するサービスを中心に展開している企業となっております。
また、『TECH∞(テックエイト)』と呼ばれるエンジニア勉強会も積極的に開催しているテック企業でもあります。
社名 | 株式会社Branding Engineer |
所在地 | 本社(東京渋谷) 渋谷サテライトオフィス(Navi渋谷V10階、ST渋谷ビル6階) 宮崎 |
設立 | 2013年10月2日 |
従業員数 | 68人 |
資本金 | 122,090,000円(資本準備金含む) |
事業内容 | メディア事業 エンジニア人材事業 エンジニアリングコーディネイト事業 |
Midworksの基本情報について
Midworks(ミッドワークス)は『保険制度』『福利厚生』『補助制度』など、業界トップクラスの保障制度が特徴のエージェントです。
運営会社のBranding Engineerでは人材関連のサービスをいくつか展開していますが、そのうちのフリーランスエンジニア人材に関するサービスがMidworksとなっています。
所在地 | 東京(渋谷) |
案件数 | 約3,000件 |
登録者数 | 約8,000名 |
稼働数 | 約300名 |
平均年収 | Web系平均月単価55万~70万(変動あり) |
支払いサイト | 20日 |
Midworksの特徴について
以下では、Midworksが提供しているサービスおよびエージェントの特徴について補足説明をしたいと思います。
年会費1万円のフリーランス協会『ベネフィットプラン』に無料で入会ができる
Midworksでは、Midworks経由で案件に参画しているフリーランスエンジニアに対してフリーランス協会のベネフィットプランを無償で提供しています。
フリーランス協会は、正式名称を『一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会』といい、個人事業主や副業ワーカーのための保険・所得補償制度・福利厚生サービスなどを提供する非営利団体となっています。
フリーランス協会ではサービス提供の他にも、フリーランスの認知度をあげる取り組みやフリーランスのための情報発信、コミュニティ形成などに取り組んでいます。
ベネフィットプランとはフリーランス協会の有料会員に適用されるプランの名称で、以下のようなサービスを提供しております。- コワーキングスペース優待サービス
- 賠償責任補償(自動付帯)
- 福利厚生サービス 『WELBOX』(自動付帯)
- 所得補償制度(任意付帯)
フリーランス協会の補償制度を利用することで、業務委託先でトラブルがあったときにも補償を受けることが可能になります。
WELBOXは大手企業などでも導入実績のある福利厚生サービスです。ベネフィットプランで提供されているサービスのうち、所得補償制度については任意で加入するサービスとなっています。
Midworks経由の場合、個人で加入する場合の47.5%オフの費用で所得補償制度を利用することが可能です。6
ベネフィットプランのサービス内容についてもう少し詳細に紹介をすると、例えば以下のような保障やサービスを受けることができます。
- 業務遂行中の怪我の補償
- 財物の破損に関する補償
- 入院による納期遅れに対する賠償責任の補償
- 健康診断受診料の割引
- ショッピング・リラクゼーション施設の割引
- 賛助企業のサービス(クラウド会計ソフトなど)を特別価格で利用可能
- 提携先コワーキングスペースの特別価格利用
- 怪我や病気で長期にわたり働けなくなった場合の所得補償(任意加入)
詳しくはフリーランス協会『入会パンフレット』をご覧になってください。
上記のサービスを受けるには本来であれば1万円の年会費が必要になるわけですが、Midworksであれば無料で利用できてしまいます!
福利厚生のない個人事業主(フリーランスエンジニア)にとってはうれしいサービスですね。
クラウド会計ソフトを無料で利用可能!税理士も特別価格で雇用できる
Midworksでは、Midworks経由で案件に参画しているフリーランスエンジニアに対してクラウド会計ソフト『freee』の個人事業主プラン(1,980円/月(税抜))を無料で提供しています。7
経理業務を自分で行わなければいけないフリーランスエンジニアにとってクラウド会計ソフトを無料で利用できるのは非常にありがたいですね。
そのように思う方もいると思います。上記のような『経理業務を丸投げしたい方』のためにMidworksでは税理士の紹介もおこなっています。
税理士紹介制度を活用することで確定申告を税理士に代行してもらうことが可能になります。
Midworksの紹介経由で税理士と顧問契約をした場合、8,100円×12ヶ月間のキャッシュバックを受けることができます。
顧問契約料の平均が1,5000円~2,0000円といわれているらしいので、実質1年間は半額で税理士のサポートを受けられることになります。 7
正社員の保険を会社が半額補助してくれるのと同様に、フリーランスの保険をMidworksが半額補助
Midworksでは正社員でいうところの、社会保険・雇用保険・厚生年金に代替するものとして保険代理店の紹介をおこなっています。
フリーランスエンジニアに関する保険としては、フリーランス協会のベネフィットプランで提供されている『賠償責任補償』があります。
加えて、Midworksと提携している保険代理店の保険を利用することで補償をさらに手厚くすることが可能です。
しかも、Midworksのすごいところは、Midworksで紹介された保険代理店の保険を利用する場合、正社員の健康保険料を会社が半額負担するのと同じように、Midworksがフリーランスエンジニアの保険料の半額を負担してくれるという点です。
保険補助については『半額負担の上限は3.5万円(保険料7万円)まで』『保険の半額負担の対象はあくまでMidworksが提携している民間保険に限られている』などいくつか制約があるのでその点は注意が必要です。
いくつか制約はあるものの、個人事業主(フリーランス)が保険に加入する際は原則全額自己負担ですので、保険料を半額負担をしてくれるのは魅力的なサポートだといえます。
勉強会・書籍購入費を月1万円まで、交通費を月3万円までの補助してくれる
Midworksでは経費補助のサポートもしております。
キャリアカウンセリングでのはなしでは、Midworksでは『勉強会・書籍購入費に月1万円まで』『交通費に月3万円まで』の補助をしてくれるとのことでした。
フリーランスエンジニアが案件に参画する際、自宅から参画先のクライアントまでの交通費は正社員とは異なり原則実費となっております。
また、正社員であれば経費申請をすることで勉強会の参加費や書籍購入費を会社側が負担してくれるケースもありますが、フリーランスエンジニアの場合、会社に雇用されているわけではないので経費補助は基本的にはありません。
Midworksでは、正社員のときに当たり前のように受けていた交通費や書籍代の補助もサポートしているので、自宅が遠かったり、書籍をよく購入する方にとってはとても助かりますね。
リロクラブの福利厚生プログラム『福利厚生倶楽部』を無料で利用可能
Midworksではリロクラブの福利厚生アウトソーシングサービス『福利厚生倶楽部』を無料で利用することができます。
福利厚生倶楽部は導入企業数10,800社、会員690万人という規模の業界No.1の会員制福利構成サービスとなっています。 8福利厚生倶楽部には例えば以下のようなサービスがあります。
- 子育てや介護など、ライフワーク・バランス支援サービス
- 資格取得や語学学習などのスキルアップ支援サービス
- 全国約3,800ヶ所以上のスポーツクラブや、約600ヶ所のゴルフ場と提携した健康増進サービス
- マネープランや住宅などライフプランに関するサービス
- 旅行、映画、グルメ、スポーツ観戦など余暇を楽しむサービス
- 家事代行やペットの世話など暮らしに関わるサービス
このように、福利厚生倶楽部では様々なジャンルのサービスがあります。
Midworksで利用できる福利厚生サービスは、リロクラブの『福利厚生倶楽部』の他にフリーランス協会の『WELBOX』もあります。
WELBOXと福利厚生倶楽部が利用できるMidworksは圧倒的な福利厚生の充実度のエージェントといっていいでしょう。
リロクラブの詳細についてはリロクラブ『福利厚生倶楽部』をご覧になってください。
案件を探している期間など、収入がない間も給与補助が出る
フリーランスエンジニアになるにあたり、上記のような不安があるかたも多いのではないでしょうか。
Midworksでは次の案件が決まらない間、月額契約単価の80%を日割りで受け取ることができるサポートを用意しています。7
こちらの給与保証制度を活用することで、収入が途切れる心配をする必要がなくなります。
とはいえ、キャリアカウンセリングで聞いた話にによると最近のフリーランスエンジニア市場は案件が豊富にあるため、案件終了後はすぐ新しい別の案件が決まってしまうそうです。
そのため、直近2年間(2019年6月現在)は給与保証制度を利用したフリーランスエンジニアの方はいらっしゃらないとのことでした。
手数料率は一律20%。保障制度の利用有無でマージンを調整することも可能
Midworksは手数料率・マージン率を公開している数少ないエージェントです。
キャリアカウンセリングおよびMidworksへのメール問い合わせにて確認をしたのですが、担当者の方いわくMidworksでは手数料は一律20%としているそうです。内訳はマージンが10~15%、保障負担費費用が5~10%となっています。
手数料率・マージン率を公開してもらえると、エージェント利用者であるエンジニアとしては安心ですよね。
そして、Midworksの手数料率については調整することが可能となっています。
Midworksでは案件に参画する際、Midworksが提供する保障制度を利用するかどうか選択が可能となっています。
保障制度を利用しないと選択した場合、保障負担費用の手数料をなくすことができます。
『Midworksで提供される保障サービスはいらないのでその分だけ単価をあげてほしい』といった希望がある方にとってはうれしいオプションですね!
Midworksでは手数料を調整できるので、「保障や福利厚生が充実している分、手数料をがっつり取られて単価が低くなるんじゃないのか?」と不安に思っている方にも安心です。
とはいえ、人によって利用する福利厚生やサポートは異なるので、保障をつけたほうがお得なのかつけないほうがお得なのかは状況によって異なります。
実際にMidworks経由で案件に参画する際はエンジニアそれぞれに最適な方法を相談しながら決められるとのことでした。
Midworksのメリット・強みについて
ここまででMidworksがどういったエージェントであるのかについて紹介しました。
以下では、Midworksを利用して感じたメリット・強みについて紹介したいと思います。
フリーランスとは思えないほど充実した保障を受けることが可能
ここまでで紹介したようにMidworksの強みはなんといってもその充実したサポート体制です。
Midworksで提供されているサポートについて、『保険制度』『福利厚生』『補助制度』の3つの観点で分けると以下のようになります。
カテゴリ種別 | サポート内容 |
保険制度 | フリーランス協会『損害賠償補償』 |
フリーランス協会『所得補償(任意加入)』 | |
給与保障 | |
福利厚生 | リロクラブ『福利厚生倶楽部』 |
フリーランス協会『WELBOX』 | |
補助制度 | 税務補助(税理士紹介、クラウド会計ソフト無料利用) |
経費補助(書籍費月1万円以内、交通費月3万円以内) | |
保険加入補助(7万円までMidworksが保険料の半額を負担) |
ざっと計算しても月に数万円の補助が出ていることになります。
個人事業主という言葉からわかる通り、一般的なフリーランスエンジニアはよくも悪くも全てが自己責任ですので、『組織によって守られる』という概念はありません。
しかし、Midworksであればフリーランスエンジニアでも正社員のように組織から手厚い保障を受けることが可能となっています。
Midworksでは『正社員並みの保証』とWebサイトで主張をしていますが9、サポート内容の一覧を見てわかる通りその言葉に間違いはないと思います。
サポート体制に力を入れているエージェントはたくさんあります。例えば、税理士紹介や福利厚生プログラムを用意しているエージェントもいるでしょう。
しかし、保険、福利厚生、補助制度、全ての観点でサポートが用意されているエージェントはほとんどなく、このサポート体制の充実度がMidworksの強みとなっています。
保障の充実度に関しては数あるエージェントの中でもMidworksが頭1つ飛び抜けています。保障の充実度で選ぶのであればMidworksで間違いないと断言できます。
支払いサイトが20日と短い
支払いサイトとは、稼働実績を締めてから報酬として振り込まれるまでの期間のことをいいます。
Midworksの支払いサイトは20日となっています。
支払いサイトは業界最短と言われているのが15日、遅いところだと40~60日と設定されているため、Midworksの支払いサイトの期間はかなり早いといえます。
フリーランスになったばかりの場合、支払いサイトが遅いと報酬がまったく振り込まれない期間が発生してしまいます。
ですので、特にフリーランスになりたての人にとっては支払いサイトが早いのはとても魅力ですね。
Midworksのデメリット・弱みについて
ここまででMidworksのメリットについて紹介をしました。
しかし、実際にエージェントを利用すると当たり前ですが負の側面も見えてきます。
以下では、Midworksを利用して感じたデメリット・弱みについて紹介したいと思います。
大手エージェントと比較すると案件数が少ない
Midworksはどちらかというと大手というよりかは設立間もないスタートアップのエージェントに分類されます。
ですので、案件数は大手エージェントと比較すると少なくなります。
キャリアカウンセリングでも話をしていただいたのですが、大手エージェントと並行で利用する場合、既に大手エージェントで紹介された案件とMidworksで紹介する案件が重複しているというケースも少なくないとのことでした。
もし、エージェントの案件数を重視したいという方にとってはオススメではないかもしれません。
しかし、あくまで大手と比較すると案件数が少ないというだけですので、案件数自体が少ないというわけではありません。
特に、MidworksはWeb案件に強いため、Web系企業で働きたいと考えている方は紹介される案件数が少ないと感じることはほとんどないでしょう。
実際にぼくはRuby案件をMidworksで紹介してもらったのですが、希望条件にあった案件をすぐに何件か紹介していただけましたし、案件数が少ないと感じることもありませんでした。
保障制度を利用しない人にとってはエージェントの魅力が半減するかも
さきほど、Midworksが提供する保障制度を利用しないことで手数料率を調整することが可能と説明をしました。
保障制度よりも単価を重視している人にとって、手数料率を下げることで単価に還元できるのは魅力的なオプションです。
Midworksは保障制度以外にも『10~15%という良心的なマージン率』『20日という短さの支払いサイト』など、魅力的な点の多いエージェントであることは間違いありません。
しかし、Midworksの一番の強みはやはり充実した保障制度ですので、保障制度を利用しない場合、Midworksの魅力は半減してしまいます。
もし、Midworksの保障制度を利用する予定がそもそもないのであれば、数あるエージェントの中からあえてMidworksを利用する必要性はないかもしれません。
Midworksに登録をするのであれば保障制度は利用する前提で案件探しを進めることをオススメします。
まとめ
以上で強み・弱みを含めたMidworksの紹介を終わります。
Midworksは業界トップクラスの保障制度を提供しているのが特徴のエージェントです。
Midworksでは正社員並みの保障を受けられるため、フリーランスという不安定な職業に不安を抱えている人に特におすすめのエージェントとなっています。
また、Midworksの保障制度は他のエージェントで提供されているサポート体制の内容をほぼ網羅しています。
ですので、Midworksの保障制度と比較することで他のエージェントで提供されているサポート体制がどれだけ充実しているかが理解しやすくなります。
- Web案件を探している
- サポートの手厚さを重視している
- 福利厚生のあるエージェントがいい
- 支払いの早さを重視している
なお、キャリアカウンセリングは約1時間30分で、『スキルシートをもとにヒアリング』『サービス紹介』の二部構成となっていました。
面談の担当者は人事部の方でした。面談を通じて、技術に関する細かなディスカションよりもサポート体制の充実さに重きを置いたエージェントという印象を受けました。
初心者のみならず、案件の営業や経理業務をアウトソーシングしたいと考えているフリーランスエンジニアの方にとってオススメのエージェントです。
「フリーランスが不安」「保障を充実させたい」という方はMidworksに話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。