フリーランスエンジニア向けエージェントを利用した案件獲得までの具体的な流れまとめ

働き方

こんにちは。Enjoy IT Life管理人の仁科(@nishina555)です。

フリーランスエンジニアとして案件に参画する際にエージェントを活用する人も多いかと思います。

フリーランスエンジニア向けエージェントはいまでは広く認知されており、ネットで調べればエージェントの種類や特徴などの情報を簡単に見つけることができます。

しかし、そもそもエージェントを利用したことのない人の中には、「エージェントを活用して案件に参画するまでの具体的なイメージがいまいちつかない」という人も多いのではないのでしょうか。

ぼくは会社員からフリーランスエンジニアにキャリアチェンジするタイミングではじめてエージェントを活用しました。
そして、当時のぼくも『それぞれのエージェントの特徴はなんとなくわかったけど、案件を見つけるまでの具体的な流れはわからない』という状態でした。

そこで今回は、エージェントを活用した案件参画までの流れを体験談も交えつつ紹介したいと思います。
実際にエージェントを利用して感じた、エージェントを活用する上でおさえておくといいポイントなどについても紹介できればと思います。

なお、この記事を書いているぼくはおよそ10社ほどエージェントに話を聞きにいきました。
エージェントは結構利用した方だと思うので、エージェントを利用した案件参画までの流れはある程度説明できるかなと思います。

オファー実績のある現役利用者だから分かる!フリーランスエンジニア向けエージェント比較まとめ

こんな人にオススメの記事です
  • フリーランスエンジニアに興味がある
  • エージェントを利用した案件参画までの流れを知りたい

エージェントを活用した案件参画までの概要について

エージェントに登録してから実際に参画する案件を決めるまでには、おおまかに以下のようなステップがあります。

エージェントを活用した案件参画までのステップ
  1. エージェントへ登録をする
  2. キャリアカウンセリングを行う(エージェントとの個別面談)
  3. 担当者から案件を紹介してもらう
  4. 技術面談をする(企業へ訪問し、面談を行う)
  5. 正式なオファー通知をもらう
  6. 参画する案件を決定する

以下では各ステップについて詳しく紹介をしていきます。

1. エージェントへ登録をする

エージェントへの登録は各エージェントのWebサイトから行います。

登録情報はエージェントごとに異なります。
エージェントによっては、次のステップであるキャリアカウンセリングで利用するための資料として、スキルシート(職務履歴書)の添付や希望条件の記載が必要なケースもあります。

スキルシートや希望条件は実際に案件を紹介してもらうまでにブラッシュアップをしていくことになるので、登録時点では完璧なものでなくても問題ありません。

とはいえ、登録情報として必要なケースがあるので、フリーランスエージェントを利用しようと思っている人は簡単なスキルシートを事前に用意しておくことをオススメします。

なお、スキルシートの書き方は以下の記事で紹介をしているので、ぜひご覧になってください。

実際に書いて思ったスキルシートの書き方・注意点まとめ【フリーランスエンジニア向け】

このステップのまとめ
  • エージェント登録はWebサイトからおこなう
  • スキルシートや希望条件が登録情報として必要になることもあるので、事前に準備をしておくとよい

2. キャリアカウンセリングを行う(エージェントとの個別面談)

Webサイト上でエージェントに登録をすると、エージェントからキャリアカウンセリングの面談調整メールがきます。

キャリアカウンセリングでは、エージェントのサービス紹介や、登録情報をもとにスキルの深掘りや条件面の確認などをします。
ほとんどのエージェントでは面談の最後にはいくつか具体的な案件を紹介してくれます。

面談の担当者はエージェントによって異なり、コンサルタント部門の人が担当するところもあれば、営業部門の人が担当するところもあります。

従業員数の少ないスタートアップ系のエージェントだと営業部門の人がキャリアカウンセリングを担当することが多いです。

どういった人がエンジニアのヒアリングをするかで面談の進め方も変わってくため、キャリアカウンセリングはエージェントの特徴が出やすいステップでもあります。

ちなみに、フリーランスエンジニアになるか決まっていない段階でもエージェントに話を聞きに行っても全然問題ありません。

むしろ、エージェントから具体的な案件や単価の相場などを教えてもらえるため、フリーランスエンジニアになるための情報収集の場としてキャリアカウンセリングを活用してみるとよいでしょう。

実際にぼくもフリーランスエンジニアになるか検討している段階でエージェントに話を聞きに行きました。

エージェントと話をすることで、フリーランスエンジニアになったあとの具体的なイメージもつきやすくなるため、フリーランスになるか悩んでいるようでしたら、一度エージェントに話を聞きに行くことをオススメします。

このステップのまとめ
  • キャリアカウンセリングの担当者はエージェントによって異なり、営業もしくは専任のコンサルタントが担当することになる
  • キャリアカウンセリングでは『エージェント紹介』『スキルの深掘り』『条件面の確認』『案件紹介』などを話す
  • フリーランスエンジニアになるか検討中の段階で話を聞きにいっても問題ない

3. 担当者から案件を紹介してもらう

キャリアカウンセリングが終わると、エージェントから改めて具体的な案件を紹介してもらいます。
geechs job(ギークスジョブ)レバテックフリーランスなど一部エージェントではLINEでもやりとりが可能ですが、基本的にはメールでのやりとりとなります。

メールの差出人はエージェントによっては営業担当から直接来る場合もありますが、ほとんどはキャリアカウンセリングの担当者からきます。

紹介してもらった具体的な案件をもとに、エンジニアとエージェントで情報共有をし、希望する案件をみつけていくことになります。

なお、紹介された案件はあくまで募集中というだけですので、必ずしも参画できるわけではありません。

希望する案件をエージェントに伝えたら、エージェントはエンジニアのスキルシートを企業へ情報展開します。
そして、企業から面談のオファーがあって初めて次のステップである技術面談へと進むことができます。

ここまでの説明でわかるとおり、スキルシートは書類選考にも使われる大事な書類です。

エージェント登録時にはスキルシートは簡単なものでも問題ないのですが、案件を探すステップになったら一度書き直しておくことをオススメします。

なお、案件を探し始めるタイミングですが、フリーランスエンジニア向けの案件は移り変わりが激しいため、稼働開始予定日の1ヶ月前くらいから動き出すのが良いとされています。
1ヶ月より前だとまだ募集案件として出てきていない可能性が高いですし、遅すぎると稼働開始予定日に間に合わなくなります。

ちなみに、ぼくの場合は4/1からの稼働を予定していたため、2月の中旬くらいから本格的に案件を探しはじめました。

このステップのまとめ
  • 案件を決めるまでのエージェントとのやりとりの手段はメールがほとんど
  • 書類審査に通過して初めて企業と面談をすることができる
  • スキルシートは書類選考に使われる大事なものなので、案件紹介のステップで更新をしておく
  • 稼働開始の1ヶ月前くらいから探しはじめるとよい

4. 技術面談をする(企業へ訪問し、面談を行う)

企業との面談調整が完了したら、一般的な転職活動のように、企業へ訪問して技術面談をします。
違う点としては、エージェント経由で面談をする場合は企業の営業担当者も同伴をするという点です。

同じエージェント経由の案件でも、企業によって営業担当者が異なるため、それに応じて同伴する人も変わってきます。

ですので、面談は『エンジニア』『(エージェントの)営業』『(企業の)面接官』の三者で行われます。

面談はスキルシートをもとに質疑応答形式で進められるケースが多いです。

なお、エージェントを介さずに個人で企業と面談をする場合、面談時に希望報酬について話をすると思います。
転職活動で「月収はいくらほしいですか?」と聞かれたことがある経験をお持ちのかたも多いのではないでしょうか。

しかし、エージェント経由の場合は希望報酬や現在の年収など、お金に関する話をエンジニアから企業にすることはありません。
報酬面はエージェントがエンジニアの代わりに企業と交渉をしてくれます。

面談終了後、エンジニアだけ退出して、営業と企業だけで話をすることが多いです。
そのタイミングで営業は企業からフィードバックを聞いたり、希望単価の交渉を行ってくれます。

なお、エージェント経由の場合、面談回数は1回で終わるケースがほとんどです。ぼくもエージェント経由の面談は全て1回で終わりました。
ぼくはエージェントを活用しつつ、並行して個人営業もしていたのですが、個人で案件を探す場合ですと2、3回は面談がありました。

『すぐに案件が決まる』『金額の交渉をエンジニアがしなくていい』というのはエージェントを利用するメリットでもあります。

このステップのまとめ
  • 面談はエンジニア、営業、企業の三者面談形式で行われることがほとんど
  • スキルシートをもとに面談をする
  • 単価など報酬面の交渉はエージェントがするため、エンジニアはお金に関することを気にしなくていい
  • エージェント経由の面談は1回で終了するケースがほとんど

5. 正式なオファー通知をもらう

だいたい1週間程度で面談結果がエージェント経由で届きます。
早い場合ですと、面談当日のフィードバックである程度オファーがもらえるかわかるケースもあります。

オファーをされたタイミングで正式な単価がエージェントから伝えられます。エージェントによってはここでさらに単価の交渉をしてくれるところもあります。

この説明からわかるように、企業と面談をしてからオファーをもらうまでは結構スピードが早いです。
また、フリーランスエンジニア向けの案件は移り変わりが激しいため、オファーが出てから正式な回答をするまでの締め切りも比較的早いです。

ですので、複数の企業と面談をする場合はなるべく近い時期にまとめて行った方がよいでしょう。

ぼくの場合は、会社の有休消化期間を活用してまとめて企業との面談を行いました。

このステップのまとめ
  • 企業と面談してからおよそ1週間程度で結果がわかる
  • オファーが出た段階で正式な単価がエージェントから提示される
  • 複数の企業と面談をする場合はなるべくまとめて行うと良い

6. 参画する案件を決定する

オファーを承諾したら、契約にうつります。

エージェント経由で案件に参画する場合、フリーランスエンジニアはエージェントと業務委託契約をします。
契約の手続きは稼働する企業ではなく、エージェントのオフィスで行います。

契約期間ですが、はじめて参画する場合は試用期間として1ヶ月契約のケースが多いです。
ぼくの場合も、始めは1ヶ月の契約、その後4ヶ月更新というような感じでした。

なお、この契約を行うタイミングで報酬の振込口座の情報が必要になります。
もし、事業用の口座とプライベートの口座を分ける予定がある方は事前に口座の用意をしておきましょう。

フリーランスになったので会社員のうちにやっておく準備をまとめてみた

契約を結んだら晴れて案件への参画がスタートします!

このステップのまとめ
  • エージェント経由の場合、業務委託契約をエージェントと結ぶことになる
  • はじめの契約期間は1ヶ月のケースが多い
  • 契約締結の際、事業用口座が必要になるので、必要に応じて準備をしておく

まとめ

以上でエージェントを利用した案件獲得までの具体的なステップの紹介を終わります。

エージェントを利用した案件の探し方の具体的なイメージがつけば幸いです。

ぼくもそうだったのですが、いざフリーランスエンジニアになろうと思ってもなかなか踏み出せないものです。
ぼくは会社員のうちにエージェントに話を聞きに行ったのですが、キャリアカウンセリングを通じてフリーランスエンジニアになることを決めました。

ぼくが利用したエージェントの一覧は以下の記事にまとめてあります。
フリーランスエンジニアに興味のある人は、まずは情報収集だけしようという軽い気持ちで話を聞いてみてはいかがでしょうか。

オファー実績のある現役利用者だから分かる!フリーランスエンジニア向けエージェント比較まとめ

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