こんにちは。Enjoy IT Life管理人の仁科(@nishina555)です。
ぼくは業務委託(準委任)でフリーランスエンジニアとして案件に参画しています。
案件探しの過程ではフリーランスエンジニア向けエージェントを活用しました。
ぼくが実際に利用したエージェントの一覧は実際に利用して分かったフリーランスエンジニア向けエージェント比較まとめで紹介をしました。
今回は実際にぼくが利用したエージェントのうち、BTCエージェント for エンジニアについて紹介をしたいと思います。
ネットに書いてある情報をまとめるだけでなく、実際に利用したからこそ分かったメリット・デメリットについて経験談も交えながら話ができればと思います。
ぼくは実際にBTCエージェント for エンジニアでキャリアカウンセリングおよびクライアントとの技術面談を行なった経験があります。
結論をはじめにいうと、BTCエージェント for エンジニアはSE案件を中心に豊富なジャンルの案件を取り揃えており、特に高単価を目指すフリーランスエンジニアにオススメのエージェントとなっています。
なお、執筆現在(2019年5月)の執筆者(ぼく)のスキルやバックグラウンドは以下のようになっています。
- 東京在住および勤務
- 29歳
- エンジニア歴6年
- スキルセット詳細
目次
BTCエージェント for エンジニアの運営会社について
BTCエージェント for エンジニアは株式会社ビックツリーテクノロジー&コンサルティング(以下、BTC)によって運営されています。
BTCはアクセンチュア株式会社出身の大木塁氏によって2002年に設立された、システムの受託開発を生業とするSIerです。
BTCエージェント for エンジニアはBTCの事業のうち、人材調達支援にあたる部門のサービスとなります。
企業情報をまとめると以下のようになります。1
社名 | 株式会社ビックツリーテクノロジー&コンサルティング |
所在地 | 東京、札幌、ベトナムハノイ、シリコンバレー |
設立 | 2002年2月7日 |
従業員数 | 215名(連結・2019年2月1日時点) 内、ベトナムオフィス19名 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 40億6400万円 |
事業内容 | テクノロジー(プラットフォーム構築、運用保守、SI) コンサルティング デジタルマーケティング 人材調達支援 |
なお、企業情報の一部はキャリアカウンセリングのときにいただいた資料『Corporate Profile 会社案内 2017 – 2018』をもとに作成しております。
BTCエージェント for エンジニアの基本情報について
運営会社のBTCがSIerであるため、BTCエージェント for エンジニアはSE案件やコンサルティング・PMといった上流工程の案件を得意とするエージェントとなっております。
また、BTCエージェント for エンジニアを利用しているフリーランスエンジニアの平均年収が950万と非常に高単価なのが大きな特徴の1つです。
平均年収を公開しているエージェントの中で950万という数字を超えるエージェントはほとんど存在しないので、BTCエージェント for エンジニアの単価がかなり高水準であることがわかります。
BTCエージェント for エンジニアの基本情報は以下のようになっています。2
所在地 | 東京(六本木) |
案件数 | 300件以上 |
登録者数 | 約4,000名 |
稼働数 | 非公開 |
平均年収 | 950万 |
支払いサイト | 案件による。40日がメイン |
BTCエージェント for エンジニアの特徴について
以下では、BTCエージェント for エンジニアが提供しているサービスおよびエージェントの特徴について補足説明をしたいと思います。
運営会社がSIerであるため、独自ルートによる優良案件が豊富にある
BTCエージェント for エンジニアを運営するBTCはシステム開発を受託開発するSIerでもあります。
そのため、大手SIerとのつながりが強く、独自ルートによりBTCエージェント for エンジニアだからこそ実現できる優良案件が豊富にあるのが特徴となっています。
BTCはシステム開発会社であるため、BTC自身がSE案件を募集する側の会社となり、稼働先はBTC社内という案件も少なくありません。 3
BTCの顧問税理士の無料紹介、通常価格の半額で税理士に確定申告依頼できるなど経理業務サポートがある
フリーランスエンジニアにとって本業と並行して経理業務を行うのはとても大きな負担となります。
BTCでは経理業務のサポートサービスを提供しており、BTCの顧問税理士を無料で紹介してもらえます。
フリーランスになっていざ税理士をつけようと思っても、自分にピッタリなパートナーを見つけるのは意外と苦労するものなので、紹介サポートはありがたいですね。
また、税理士に確定申告を依頼する場合、通常であればおよそ10万円かかるところ、BTCエージェント for エンジニア経由であれば、半額の5万円程度で依頼をすることができます。 4
本業に専念するために経理業務をアウトソーシングしたいと考えている方にとっては便利なサービスとなっています。
支払いサイトを短縮するオプションを用意
支払いサイトとは、稼働実績を締めてから報酬として振り込まれるまでの期間のことをいいます。
BTCエージェント for エンジニア経由で参画した案件の報酬の支払いサイトは、エージェント側で一律に設定されているわけではなく、案件によって異なっています。キャリアコンサルタントの話だと、ほとんどの案件が40日サイトとのことでした。
他のエージェントと比較をすると40日という期間は正直そこまで早い支払いではありません。
フリーランスエンジニアにとってなるべく早く報酬が欲しい(支払いサイトが短いほうがいい)という方もいると思います。
そういった人のために、BTCエージェント for エンジニアでは月額報酬3%支払いことで15日支払いサイトを短縮することが可能となっています。
BTCエージェント for エンジニアのメリット・強みについて
ここまででBTCエージェント for エンジニアがどういったエージェントであるのかについて紹介しました。
以下では、BTCエージェント for エンジニアを利用して感じたメリット・強みについて紹介したいと思います。
単価がとにかく高い!
BTCエージェント for エンジニアは『高単価』をかなり強調しているエージェントです。案件探しで単価を重視しているのであればオススメのエージェントです。
ぼくのキャリアカウンセリングの担当者いわく、BTC for エンジニアでは『クライアントからの直案件が多いから中抜きが少ない』『マージンを極力少なくしてエンジニアへ還元することに重点を置いている』という理由から高単価が実現できるそうです。
BTCエージェント for エンジニアではエンジニアへ報酬を還元することに重点を置いていると感じたエピソードがあるので少し紹介します。
キャリアカウンセリングのときはエージェントから希望単価を聞かれることがほとんどです。
一般的なエージェントであれば、『エンジニアの希望単価をそのまま聞き入れる』か『それより安い単価をすすめる』傾向にあります。
しかし、BTCエージェント for エンジニアのキャリアカウンセリングでは、いつものように希望単価をはなすと「もっと高単価でもいけそうですよ」とアドバイスをしてくれました。
BTCエージェント for エンジニアはフリーランスエンジニアを買い叩くのではなく、高単価を実現するために親身になってくれると感じました。
ぼくは実際に色々なエージェント経由で案件を紹介してもらいましたが、たしかにBTCエージェント for エンジニアの単価は他と比べるとかなり高かったです。
例えば、BTC for エンジニアから紹介してもらったWeb系企業のRuby案件の中には単価90万(税抜)というものがありました。(税抜き表示なので、実際にもらえる月単価は100万円近くなります)
こちらの案件は実在していないオトリ案件などではなく、実際にぼくがクライアント企業のところへ技術面談に行った案件となります。
フリーランスエンジニアが単価をあげるためにはスキルアップはもちろん大事ですが、『予算の多い案件を探す』『エージェントの仲介手数料(マージン)を少なくする』という要素も大事になってきます。
BTCエージェント for エンジニアには『独自のルートによる高予算の案件の獲得』や『フリーランスエンジニアへの還元を重視するポリシー』により、高単価な案件を豊富に提供できる環境が整っています。
もちろん、単価が高くなるほど求められるスキルも高くなる傾向にあるので、高単価を目指すのであればそれ相当のスキルセットも持ち合わせる必要があります。
ハイスキル・高単価案件を探している人にとっては非常にオススメのエージェントとなっています。
幅広いジャンルの案件を取りそろえているため、チャレンジングな案件を通じてキャリアアップが図れる
キャリアカウンセリングにいくと、面談中に案件をいくつか紹介してくれるエージェントもあります。
BTCエージェント for エンジニアでも案件をいくつか見せてもらったのですが、案件のジャンルが豊富だったのが印象的でした。
ぼくが希望するWeb系企業の案件のほか、造船の情シス部門、AIなど最先端技術の案件、マネジメント要素の強い案件、などを紹介してもらえました。
エンジニアが希望している案件だけでなく、エンジニアのスキルセットを考慮して少しチャレンジングな案件も積極的に紹介をしてくれるため、案件を通じてスキルアップをしていきたい人にはオススメのエージェントです。
エージェント業は企業とエンジニアの仲介手数料が収益となりますので、エージェントによっては企業とエンジニアのマッチング率を高めるため、エンジニアにとってチャレンジングな案件を積極的に紹介したがらないところも少なくありません。
しかし、BTCエージェント for エンジニアはフリーランスエンジニアのスキルアップに対しても親身になって相談に乗ってくれるため、チャレンジングな案件も積極的に提案してくれます。
なお、BTCエージェント for エンジニアで提供されている案件のうち、じつに93%もの案件が実績のあるクライアントとなっています。3
そのため、ただチャレンジングな案件を紹介するのではなく、稼働先の『社風』『仕事の進め方』なども考慮にいれたキャリアコンサルティングが可能なのもBTCエージェント for エンジニアの特徴となっています。
BTCエージェント for エンジニアのデメリット・弱みについて
ここまででBTCエージェント for エンジニアのメリットについて紹介をしました。
しかし、実際にエージェントを利用すると当たり前ですが負の側面も見えてきます。
以下では、BTCエージェント for エンジニアを利用して感じたデメリット・弱みについて紹介したいと思います。
支払いサイトが他のエージェントと比較すると少し遅め
BTCエージェント for エンジニアの支払いサイトはほとんどの場合40日となっています。
月額報酬の3%の手数料で支払いサイトを15日短縮できるオプションこそありますが、正直、積極的に利用したいオプションではありません。
40日は他のエージェントと比較するとそこまで早いものではないので、支払いサイトの期間はBTCエージェント for エンジニアの弱い部分だと思います。
ただ、初めての報酬が振り込まれてからは1ヶ月おきに定期的に振込がされるわけなので、支払いサイトの期間の長さがデメリットに感じるのは参画した案件で初めて報酬がもらえるまでの期間だけです。
手元にお金がないのですぐに報酬が欲しいという人にとってはデメリットではありますが、そうでないのであれば支払いサイトの期間についてはそこまでデメリットに感じないかもしれません。
スタートアップのWeb系企業を探している人はマッチしないかも
BTCがSIerということもありBTCエージェント for エンジニアはSE案件に強いのですが、Web案件も豊富に取り揃えています。
実際、ぼくはWeb系企業のRuby案件を探していたのですが、BTCエージェント for エンジニアではいくつか案件をリストアップしていただきました。
ただ、Web案件の中でも駆け出しのスタートアップ企業の案件はそこまでないと思います。
規模感でいうと、BTCエージェント for エンジニアで紹介されたWeb系企業の案件は従業員数50人~100人規模のところが多かったのです。
ですので、数名~20名弱くらいのWeb系企業でフリーランスエンジニアとして参画したいという人にとってはマッチしないエージェントかもしれません。
まとめ
以上で強み・弱みを含めたBTCエージェント for エンジニアの紹介を終わります。
BTCエージェント for エンジニアは支払いサイトが若干遅めというデメリットこそありますが、幅広いジャンルの案件を保有し、キャリアアップを図れるエージェントとなっております。
なにより、フリーランスエンジニアで高単価な案件を探すのであれば登録しておいて間違いないエージェントだと断言できます。
- SE案件を探している
- 単価を重視している
- スキルアップできるチャレンジングな案件にも挑戦したい
なお、BTCエージェント for エンジニアのキャリアカウンセリングはおよそ1時間程度でした。面談は事前提出したスキルシートをもとに質疑応答をする形式となっています。
BTCエージェント for エンジニアのキャリアカウンセリングは他のエージェントと比較すると職務履歴についてかなり細かく聞かれたのが印象的で、『エンジニアの適正単価を精査してくれている』『キャリアアップについて真摯に考えてくれている』と感じました。
「SE案件を探している」「高単価を探している」「自分のエンジニアとしての相場を知りたい」という方は一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。