こんにちは。仁科(@nishina555)です。
私ごとですが、先日Happy Hacking Keyboard(以下、HHKB)を購入しました。
購入したのはHappy Hacking Keyboard Professional BT US配列というBluetoothで接続するタイプのものです。
僕の本業はエンジニアなのですが、エンジニアの方であればHHKBという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
Webエンジニア歴5年目にして初めて高級キーボードを手にしたわけですが、正直HHKBを買うまで結構悩み、色々とレビュー記事などをみていました。
- スコスコという打鍵音が気持ちいい!
- 静電容量無接点方式を採用しているから耐久性もあるし、キータッチも軽い!
- コンパクトなフォルムなので持ち運びも便利だし、タイピングで無駄な移動もなくなる!
正直、そんなのはわかっているんですよね。。
僕が気になっていたのは今まで慣れていたキーボードから、HHKBの特殊なキー配列でも自分が使いこなせるのかという点です。
MacとHHKBの違いについては『MacとHappy Hacking Keyboard Professional(HHKB)のUSキー配列の違いまとめ』で紹介をしました。
さらに僕の場合はノートPCで作業をしているので、そもそも独立したキーボードにもあまり慣れていないという点も不安でした。
正直、ノートPCを使う分には独立したキーボードなんていらないですし、安い買い物でもないので、もし自分にあわないようであればと思うとなかなか購入できずにいました。
しかし、心のどこかで、「HHKBってかっこいいし使ってみたいなー」という感覚だけずっありました。
今回ようやくHHKBを手にしたので、HHKBを購入する前に思っていた不安な部分と、実際に使ってみてどうだったかについて個人的な感想をまとめたいと思います。
目次
HHKBを実際に使ってみた結論
HHKBの詳細なレビューをする前に、まずは実際に利用してみた感想のまとめを書きます。
箇条書きですが、以下が僕がHHKBを使ってみた結論です。
- キーボードが変わったら打ちづらくなるかもしれないと思っていたが実際にそういう感覚はない。
- 正直、たまに打ち間違えがえもするけれど許容範囲。HHKBが扱いづらくて困るということはない。
- HHKBには方向キーがないが、なくてもなんとかなる。むしろキーバインドを利用するようなって作業効率があがった。
- 独立したキーボードもノートPCのキーボードも、周辺アイテムを揃えることで違和感なく使えている。
- HHKBは絶対に買うべきかというと、高級キーボードなのであくまで趣味の範囲ではある。
僕がHHKBを買う前に思った悩みと実際に使ってみた感想
ここからはHHKBを買う前に僕が悩んでいたことと、実際にHHKBを利用してみてどうだったのかという感想について話をしたいと思います。
方向キーが特殊なので使いにくいかも
HHKBには独立した方向キーがありません。
キーバインドでカーソル移動ができるとはいえ、普段なれている方向キーが存在しないのはやはり少し不安でした。
独立した方向キーが存在しないという点ついては使っていくうちに慣れてくるのでそこまで心配する必要がないというのが僕の結論です。
HHKBの方向キーの配置は以下のようになっています。
独立した方向キーがないですが、直感的にわかりやすい配置はなっております。
ただ、僕の場合は実はこの方向キーはあまり使っていません。 その代わり、カーソル移動などの方向キーが必要な操作ではキーバインドを利用しています。
VimやEmacsを利用している人であればキーバインドによるカーソル移動は馴染みがあるものだと思います。
僕はあまりキーバインドを利用したことがなかったのですが、独立した方向キーのないHHKBを買ったのをきっかけにキーバインドで操作をするようになりました。
キーバインドの操作に慣れているから方向キーがいらなかった、というよりも方向キーがなくなった結果キーバインドの操作になれた感じです。
方向キーのないHHKBを買ったのをきっかけにキーバインドについて詳しくなったのは思いがけない効果でした。
今では、ほぼキーバインドで操作を行なっているので、方向キーを利用する機会はほとんどないです。
キーバインドは作業効率をあげる面でも覚えておいて損はないので、キーバインドの操作を覚えるという意味でも方向キーなしのHHKBはお勧めです。
Macのキーバインドについては『方向キーいらず!テキスト編集が捗るMacショートカットキーまとめ』の記事で紹介しております。
オフィスと自宅でキーボードが違うと効率落ちそう
理想的にはオフィス用と自宅用でHHKBを2台用意するのがいいのですが、予算的になかなか厳しいと思います。そうなると、HHKBと今まで使っていたキーボードを使い分けることになります。
HHKBはキー配列が特殊といわれているので複数のキーボードを使い分けたときに違和感がないのかという不安がありました。
この点に関してはたしかに若干の違いはあるものの、作業効率が落ちるほどではないというのが感想です。
僕はHHKBを使う前はMacのキーボードを利用していました。HHKBは特殊なキー配列とはいえ、主要なキーに関してはMacもHHKBもほとんど同じです。
HHKBとMacを使い分ける時はやはり方向キーの違いが若干ネックになりますが、キーバインドを利用していればHHKBでもMacでも操作は同じになります。
僕はしばらく『自宅ではHHKB、オフィスではMacBook Proのキーボード』という生活をしていましたが、キーボードが違って気持ち悪い!というように思ったことはありません。
もし違うキーボードを使い分けるのが嫌なのであれば、HHKBを持ち運ぶことで自宅とオフィスそれぞれで利用できるようにするという方法もあります。
もともとHHKBはコンパクトなキーボードなので持ち運びがしやすいです。
そのまま直接カバンにいれて持ち運んでもいいのですが、HHKBには専用のカバーがあるのでそちらを利用するとより安全に持ち運びができます。
さすがに専門カバーというだけあって、サイズはぴったりです。
HHKBは高級品なのでなるべく傷つけたくなかったので僕はこちらの専用カバーを購入しました。
僕の場合は、持ち運びのときだけでなくHHKBを使っていないときの収納ケースとしても専用カバーを利用しています。
使っていない時は専用カバーに入れておくことでホコリがたまりにくくなるので重宝しているアイテムです。
ノートPCのトラックパッドに慣れてるので独立したキーボードは不安
トラックパッド付きのノートPCでの操作に慣れている人が思う不安かもしれません。
僕もノートPC特有の、キーボードのすぐ下にトラックパッドがあるという構成に慣れていたので独立したキーボードを買うのに不安がありました。
実は、HHKBはノートPCのキーボードの部分にのせることが可能です。僕はMacBook Pro 2016の13インチを利用していますが、この場合、HHKBをぴったりとのせることができます。
しかも、HHKBには滑り止めがあるので、HHKBがノートPCのキーボードを誤って押すということがありません。
ノートPCのサイズによってはもしかしたらHHKBがノートPCのキーボードを邪魔するかもしれませんが、少なくとも僕の環境ではそのようなことはありませんでした。
実際にHHKBをMacBook Proにのせて操作をしましたが、HHKBの厚みがMacの画面を邪魔することもなかったですし、普通に使えました。
ただ、トラックパッドを操作する時に段差ができてしまうため、多少手首がきゅうくつになるかもしれないです。
僕は最終的には以下のようなスタイルに落ち着きました。
Appleで販売されているMagic Trackpad2と、マウスを操作するときに利用するリストレストを2つ購入することで、ノートPCでの操作に近い環境を実現させています。
リストレストを両端におくことで手首の負担を減らし、さらにトラックパッドを間違えて押してしまうことも防いでいます。
ちなみに、このスタイルでタイピングをする場合、トラックパッドの『タップでクリック』のチェックを外しておくとMagic Trackpad2の誤操作が防げるのでおすすめです。
ノートPCのスタンドも用意すれば視線をまっすぐにした正しい姿勢でのタイピングが可能になります。
Bluetooth版って遅延とかあるの?
HHKBを買う時にUSB接続のものにするかBluetoothのものにするか悩みました。
Bluetoothのほうが無駄な配線が増えないのでいいと思ったのですが、Amazonのレビューを見ると遅延するとか接続が切れるとか書いてあって結構不安でした。
この点に関しては、少なくとも自分の環境では接続不良は今までおこったことはないですし、Bluetoothの遅延などは全く感じないです。
僕がHHKBと一緒に使っているMagic Trackpad2もBluetooth接続なのですがどちらとも違和感なく使えています。
まとめ
今回は経験談をもとに、MacBook ProからHHKBに乗り換えるときの不安に思った点と実際の感想について話をしました。
結論としては、かなり満足いく買い物ができたと思っています。
とはいえ、人によっては例えば方向キーは独立したものがないと絶対いやだとか、キーボードで譲れない部分があるとか、こだわりがあると思います。
HHKBは高級なキーボードなのでプログラミング上級者のものだ思われるかもしれないですが、個人的には興味があるなら初心者でも買っていいと思っています。
むしろ、タイピングのキャリアを積むほどタイピングスタイルを変えることにストレスを感じやすくなるので、気になった時に買った方がストレスレスだと思います。
僕がHHKBを買うか悩んだのも、ノートPCのキーボードとトラックパッドのスタイルにかなり慣れていたのが理由です。(実際使ってみるとすぐに慣れたわけですが。)
今回、色々とHHKBの説明をしてきたわけですが、正直な話、高級キーボードは趣味の範囲になるので絶対に買う必要があるかといわれるとそうでもないです。
とはいえ、しっかりした品質のキーボードは長年使えますし、多くの時間をタイピングに充てているのであればキーボードにお金をかけることは良い投資だと思います。
HHKBはスタイリッシュで高級感のあふれるキーボードです。HHKBが欲しいけど、クセがありそうだから自分に合うのか不安と思っている人の参考になれば幸いです。
なお、HHKBを実際にMacで使うまでの初期設定の手順については別記事にまとめましたので興味のある方はご覧になってください。