こんにちは。仁科(@nishina555)です。
Happy Hacking Keyboard(以下、HHKB)は高級キーボードの中でもっとも有名なキーボードの1つです。
特に、IT業界においてはエンジニアであればほんどの人が知っているといっても過言ではないでしょう。
HHKBはコンパクトでスタイリッシュな形が特徴的ですが、形状以外にもキーボードの配列や機能が特殊という特徴もあります。
僕はMacBook Proを愛用していたのですが、先日HHKBに乗り換えをしました。
購入したのはHappy Hacking Keyboard Professional BT US配列というBlue toothで接続するタイプのものです。
HHKBをしばらく使ってみると、たしかにMacのキーボードと比べると色々と違う点があるなと感じました。
HHKBを使ってみたいけどキー配列のどういった部分がMacと違うのか知りたい方も多いと思います。そこで今回はMacからHHKBに乗り換えたい人向けに、MacとHHKBそれぞれのキーボードの配列や機能などの違いについて説明をします。
特に、僕の本業がエンジニアなので、エンジニア目線での違いについて説明したいと思います。
今回比較するキーボードの種類は以下のようになっています。
- MacBook Pro 2016モデル US配列
- Happy Hacking Keyboard Professional BT US配列
ご覧になってわかる通り、今回はUSキーの比較になりますのでご了承ください。
ちなみに、僕は社会人になってからJIS配列のキーボードからUS配列に切り替えたのですが、US配列でも意外とすぐに慣れます。
US配列は洗練されたキー配置となっているのでオススメです!
目次
MacとHHKBのキーボードで違う部分まとめ
MacとHHKBそれぞれのキーボードについて細かく比較をするとたくさん違う点が出てきてしまうので、今回の記事では個人的に感じた特筆すべき違いに焦点を当てています。
僕が感じたMacとHHKBのキーボードの主な違いをまとめると以下のようになります。
- Fnキーを押した時とそうでない時でキーの内容が変わる
- 独立した方向キーが存在しない
- Ctrlキーの位置が違う
- 『|(パイプ)』の位置が違う
- 『`(バッククオート)』の位置が違う(『~(チルダ)』の位置が違う)
- Fキーの位置が違う
- MacのFnキーに割り当てられていた機能の位置が異なる
以下ではそれぞれの点について詳しく説明をしていきます。
Fnキーを押した時とそうでない時でキーの内容が変わる
HHKBにはFnキーを押すことでキーが変わるという少し変わった機能があります。
HHKBのキー配列が特殊と言われる理由もこのFnキーによる制御にあります。
HHKBでは、FnキーのONとOFFを使い分けることで1つのキーに2つの振る舞いを持たせています。
使う頻度の少ないキーについては独立したキーではなく、Fnキーの制御によって利用できるようにし、HHKB特有のコンパクトなフォルムが実現されています。
Fnキーを押さないと操作できないキーが存在するという点がMacとHHKBの大きな違いです。
なお、Fnキーを押した時のキ配列の詳細はPFU公式サイト『キー配列』の項目をご覧になってください。
独立した方向キーが存在しない
HHKBでは方向キーは独立したキーとして存在せず、Fnキーを押すことで操作が可能になります。これもHHKBのかなり大きな特徴です。
方向キーはFnキーを押しながら以下のキーを押すことで利用できます。
たしかに方向キーはカーソル移動をする時にはなくてはならない存在ですね。
しかし、カーソルの移動自体は方向キーでなくても操作をすることができます。
EmacsやVimなどの操作に慣れているエンジニアの方などは方向キーはあまり使わず、キーバインドでカーソル移動をしている人も多いでしょう。
僕もキーバインドでカーソル操作をしているのですが、そっちのほうがホームポジションから手をあまり動かさなくてよくなるので作業効率がよくなるんですよね。
もちろん、人によっては独立した方向キーがなくては困るという方もいると思います。
独立した方向キーがなくても許せるかどうかがHHKBを購入する前に検討するべき点かなと思います。
Ctrlキーの位置が違う
HHKBではMacのCaps Lockの場所にCtrlキーがありますが、HHKBではCaps Lockは独立したキーとしては存在をしていません。
Ctrlキーはキーバインドで多様されるキーなのでこれも大きな違いです。
しかし、人によってはMacですでにCtrlキーとCaps Lockを入れ替えて使っている人もいると思います。もしキー配列を変えている場合はCtrlキーの位置は全く変わらないです。
僕もMacのCtrlキーとCaps Lockキーの位置を入れ替えていたので、HHKBのCtrlキーの位置は今までの感覚で使えました。
Ctrlキーはキーバインドで多様するため、もしMacを使っていてCtrlキーがデフォルトの位置のままという方はCaps Lockキーと配列を入れ替えることをオススメします!
『|(パイプ)』の位置が違う
MacとHHKBでは『|(パイプ)』を入力するキーの位置が若干異なります。
MacはEnterキーの真上にあり、HHKBではEnterキーの真上はDeleteキーとなっておりその上に存在します。
『|(パイプ)』はコーディングやシェルなどでよく使うキーなのでエンジニアの方にとっては馴染みのあるキーだと思います。
個人的には『|(パイプ)』キーの位置に慣れるのが一番苦労する部分かなと感じています。
『`(バッククオート)』の位置が違う(『~(チルダ)』の位置が違う)
Macは左上の部分にバッククオートがあるのに対し、HHKBでは右上に存在しています。
普通に文字を打つだけれあればバッククオートはそこまで使うものでもないかもしれません。
しかし、エンジニアの場合ですとコーディングやマークダウン記法でよく使うキーですね。
配置が真逆ですが、さいわいHHKBですと右上の角にバッククオートが存在するため、位置さえ認識していれば打ち間違えはあまりしないです。
なお、バッククオートキーはShiftキーとあわせることで『~(チルダ)』としても利用されます。
チルダはホームディレクトリを意味するため、エンジニアにとっては馴染みのあるキーだと思います。チルダを入力する場合もMacとHHKBでは左右対称になります。
Fnキーの位置が違う
MacとHHKBではFnキーの位置が違います。
Macは左下、HHKBは右下と真逆の位置に存在しています。
Fnキーを押す頻度はMacではそこまで多くの違和感を感じることはないと思います。
MacのFキーに割り当てられていた機能の位置が異なる
言葉だと少し分かりにくいので画像で説明すると、以下のようなFキーに存在している色々な機能のことです。
特にF1とF2の輝度調整やF9 – F11の音量調整を利用している人は多いのではないでしょうか。
HHKBの場合、Fキーは数字キーと共通のキーを利用しているため、MacのようにFキーに他の機能はありません。
しかし、よく使う輝度調整、音量調整は別の場所に配置されています。
キーバインド | 機能 |
Fn + o | 画面を暗くする |
Fn + p | 画面を明るくする |
Fn + a | 音量を小さくする |
Fn + s | 音量を大きくする |
Fn + d | 音量をミュートにする |
画像で示すと以下のような感じです。
まとめ
以上でMacとHHKBのキーボードの主な違いについて紹介をしました。
なお、今回色々とMacとHHKBの違いについて説明をしたわけですが、そうなると「HHKBは特殊だから興味あるけどやっぱり敷居が高そうだなー」と思う人もいるかもしれません。
実際、自分もHHKBを購入するまで本当に自分にあうのか心配でしたし、値段も安いものではないので結構悩みました。それが今までHHKBを購入していなかった理由でもあります。
そんな僕が実際にHHKBを使ってみて感じたこと、購入前に不安に思っていたことは実際どうだったか、などについて『キー配列が特殊?Happy Hacking Keyboard(HHKB)に抱いた不安と実際に使ってみたレビュー』に書きました。
HHKBに興味あるけど購入していいか悩んでいるという方は読んでいただければと思います。