フリーランス準備!健康保険や国民健康保険などの種類を理解しよう

保険

こんにちは。仁科(@nishina555)です。

自分が本業としているエンジニアという職業は他の業界に比べて起業したりフリーランスに転身したりするのが身近な職業です。

会社員からフリーランスになる時には色々と準備をすることがありますがその中の1つに保険の切り替えがあります。

会社員として働いている場合、あまり保険のことを意識してこなかったかもしれませんが、独立を考えている場合はきちんと理解する必要があります。

今回は保険にはどういった種類があるのかをまとめたので紹介したいと思います。

今回の記事は以下のような読者を対象にしています。

以下のような人にオススメの記事です
  • 会社員からフリーランスになることを考えている
  • 保険の種類について知りたい
  • 健康保険、国民健康保険、社会保険などの違いが知りたい

公的医療保険(健康保険)の全体像について

日本は『国民皆保険』と言われており、国民全員が公的医療保険に入るようになっています。
そのため、医療制度が充実している国として有名です。

公的医療保険にはたくさんの種類があります。種類を分類すると以下の表のようになります。

公的医療保険の種類

制度 保険者 被保険者
被用者保険
(職域保険)
健康保険 組合管掌健康保険
(組合健保)
大企業の従業員
全国健康保険協会
(協会けんぽ)
中小企業の従業員
共済組合 各種共済組合 公務員、
私立学校教職員
地域保険 国民健康保険 市区町村 農林漁業、
自営業者(フリーランス)、
自由業者、
無職の人、など
後期高齢者医療制度 後期高齢者医療広域連合 75歳以上の人、
65歳以上74歳以下のうち一定の障害状態の人

ではこれから表の項目について補足をしていきます。

公的医療保険のことを健康保険と説明している記事もあります。

文脈的には「会社員からフリーランスになるときは健康保険(ここでいう公的医療保険)の種類を変える必要があります」のような感じです。

この記事では健康保険は表に書いてあるように『会社勤めの従業員が加入する保険』と定義します。

被用者保険について

まずは被用者保険について話をしたいと思います。

被用者保険は名前の通り被用者(企業などに勤めている人)のための保険です。職域保険ともいいます。

被用者保険は勤め先によって細分化されます。
大企業の従業員のための組合管掌健康保険(組合健保)、中小企業の従業員のための全国健康保険協会(協会けんぽ)、公務員や教員のための共済組合などがあります。
そのほかにも船員保険をはじめ、様々な組合が被用者保険には存在します。

また、企業勤めの人のための被用者保険のこと(組合健保と協会けんぽ)を総称して健康保険と呼んでいます。
いわゆる一般的なサラリーマンの保険のことを健康保険と呼びます。

会社で働き始めた時に加入する「健康保険」「厚生年金」「介護保険」をまとめて社会保険といいます。
記事によっては、社会保険=健康保険と説明しているところもあります。

地域保険について

次に地域保険について説明をします。

地域保険は後期高齢や・農林漁業・自営業者・自由業者・無職の人などが加入する保険です。

地域保険の中でも被用者でない人(いわゆるフリーランス・個人事業主と呼ばれる人)が加入する保険のことを国民健康保険といいます。

健康保険と国民健康保険の違い

ここまでで公的医療保険の詳細について説明をしてきました。

表で説明したように公的医療保険は被用者保険と地域保険の2種類に分類されます。

被用者保険の中でも企業勤めの人が加入する保険のことを健康保険といいます。
一方、地域保険の中でも企業に属していない自営業の人が加入する保険のことを国民健康保険といいます。

つまり、サラリーマンからフリーランスになる場合は保険が健康保険から国民健康保険に変わるということを意味します。

フリーランスの保険については厳密には『国民健康保険』以外にも『健康保険の任意継続』や『扶養に入る』など種類がありますが、今回の記事ではこの部分に関しては言及しません。

詳しい違いが知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

国民健康保険と任意継続の比較!フリーランスはどちらがお得?【具体例あり】

健康保険と国民健康保険の違いについては以下のようになっています。

国民健康保険と健康保険の違い

国民健康保険 健康保険
運営 市区町村 組合健保、
協会けんぽ
保険料 前年の所得をもとに算出される。
全額負担
現在の給与をもとに算出される。
会社が半額負担
扶養の概念 なし
(扶養者の人数分保険に加入する必要あり)
あり
(本人加入で扶養者全員が対象になる)
病気や出産時の手当て なし
(休職中は無収入)
あり
(休職中でも収入の約2/3の給付あり)

この表からわかるように健康保険には被保険者(従業員)を守るという意味合いが強いです。
病気などで収入がなくなったとしても給付がつきますし、保険適用対象者に扶養者も含まれます。

一方、国民健康保険には健康保険のように守られるという意味合いは健康保険と比較するとそこまで強くありません。
収入がなくなればそれまでですし、扶養者の人数分保険に加入する必要があります。
自営業という言葉からもわかるように良くも悪くも自己責任ですね。

まとめ

今回は会社員だとあまり意識することのない保険について説明をしました。

フリーランスになる場合は今まで会社任せにしていた保険の処理を自分でしないといけません。
独立を考えている方は今回の記事を参考にしていただければと思います。

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参考リンク