初期設定から丁寧に。具体例で理解するWordPressブログ作成手順まとめ

WordPress

こんにちは。Enjoy IT Life管理人の仁科(@nishina555)です。

前回、WordPressを利用したブログの構築手順について紹介をしました。

解説から丁寧に!ムームードメインとロリポップで始めるWordPressブログ環境構築手順

今回は以下のような疑問に答えるため、ブログ記事をWordPressで作成する手順について紹介します。

  • WordPressを使ってサイトを公開したけどブログ記事を作るには具体的にどうすればいいの?
  • WordPressでブログ記事を作成する前にやっておくべき設定とかあるの?
  • タグ?カテゴリー?スラッグ?ブログ記事を書こうと思うんだけど色々な用語があってよくわからない。
この記事のゴール
  • WordPressでブログ記事を作成・公開する手順を理解する
  • WordPressでブログを運営をするにあたり最低限やっておきたい設定について理解する
  • WordPressの記事作成に関連する基本的な用語について理解する

事前準備: サイトのパーマリンクの設定を行う

パーマリンクとは、ブログの個々の投稿やカテゴリーなどの投稿一覧ページへの恒久的 (半永久的) なURLのことをいいます。1

記事を公開した後にパーマリンクの設定を変更すると記事のURLが変わるため、過去にシェアされた記事のURLがリンク切れになるなどの問題が生じます。

後からパーマリンクの設定を変更すると色々面倒なので記事を作成する前にサイトのパーマリンクの設定を行っておきましょう。

WordPressの初期設定ではパーマリンクはhttp://example.com/?p=[投稿ID]となっており、例えば記事IDが100の記事のURLはhttp://example.com/?p=100となります。

一方でサイトのURLについてGoogleのガイドラインでは以下のように言及されています。

サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。

Googleのガイドラインに従い、WordPressの初期設定である『基本』の?p=xxxのような文字列ではなく、意味のある単語をパーマリンクで利用できるように設定をしておきましょう。

パーマリンクの設定は『設定』→『パーマリンク設定』で行います。オススメはスラッグを利用してパーマリンクを作成する『投稿名』のパターンです。

設定変更後、『変更を保存』を押せばパーマリンクの設定は完了です。

『カスタム構造』の%category%を利用することで記事のカテゴリー名をパーマリンクに含めることもできます。
しかしカテゴリー名をパーマリンクに含めてしまうと、記事公開後にカテゴリー名を変更したり記事を別カテゴリーに変更したりすると記事のURLが変わってしまいます。

長期に渡りブログを運営していると、「記事のカテゴリーを変更したい」と考えるときもあると思います。そのような場合を考慮してカテゴリー名をパーマリンクに含めることはオススメしません。

記事の種類(『投稿』もしくは『固定ページ』)を決定する

記事の種類には大きくわけて『投稿』と『固定ページ』の2種類があります。

『投稿』とは時系列やカテゴリーで管理される記事のことをいいます。
『記事の一覧ページ』に表示されているものが『投稿』に該当するので、ブログ記事を書く場合は『投稿』を利用すると考えてよいでしょう。


『固定ページ』とはページ単体で完結する内容を記載する際に利用するページのことをいいます。
時系列やカテゴリーで管理する必要のない、自己紹介ページや問い合わせページ、免責事項ページなどを作る際に固定ページを利用します。

記事一覧に表示させる必要がない・表示させたくないページは固定ページを利用すると考えてよいでしょう。

『投稿』と『固定ページ』の違いを表にまとめると以下のようになります。

投稿 固定ページ
記事一覧ページへの表示 あり なし
カテゴリーによる分類 あり なし
具体例 ブログ記事 問い合わせフォーム

記事を執筆する

『投稿』の作成は『投稿』→『新規追加』から行います。

『固定ページ』の作成は『固定ページ』→『新規追加』から行います。

今回は『投稿』を利用してブログ記事を作成する手順について紹介します。
テキストエディタは2020年2月現在の最新バージョンであるWordPress5.3.2で採用されているGutenberg(グーテンベルク)を利用します。

グーテンベルクでは文章をブロック単位で管理・編集します。

左のアイコンからはテキストスタイルの変更、その他のアイコンからは文字の装飾ができます。

例えば、テキストを見出しにする場合は左のアイコンの『見出し』を選択します。


テキストの装飾をしたい場合は右側のアイコンを活用します。右側のサイドバーからもテキストの装飾が可能です。
例えば、赤の太文字にしたい場合は以下のようにします。

『プレビュー』を利用することで記事の見た目を確認することができます。

参考: WordPressのエディタを以前の『テキストモード』『ビジュアルモード』に変更する

WordPressのエディターには大きく分けてWordPress5系から採用されたブロック単位で記事を編集するGutenberg(グーテンベルク)と、5系以前に採用されていた『テキストモード』と『ビジュアルモード』を兼ね備えたエディタの2種類が存在します。

テキストモードとはショートコードやHTML・CSSを利用してテキストベースで記事を作成するモード、ビジュアルモードとはエディタ上で文字装飾を行いながら記事を作成するモードです。

WordPress5系から採用されたGutenbergと、5系以前で採用されていたエディタは全く別物と言っても過言ではありません。
WordPressを5系にアップデートしたらエディタが全然違うものに変わってしまった!」と驚いたWordPressユーザーも多いのではないでしょうか。

Classic Editorというプラグインを利用することでWordPress5系でもGutenbergの代わりに『テキストモード』と『ビジュアルモード』を備えたエディタとして利用することができます。


「Gutenbergよりも『テキストモード』や『ビジュアルモード』のほうが使いやすい!」というWordPressユーザーの声も多いので、興味がある方は『Classic Editor』をインストールしてみることをオススメします。
ぼくも『Classic Editor』をインストールし、主に『テキストモード』で記事を執筆しています。

記事のパーマリンクを作成する

記事を書き終えたら記事のパーマリンクを作成します。

記事のパーマリンクを作成するにはスラッグを活用します。スラッグとはURLの最後に記載される文字列のことです。

スラッグを意味のある文字列にすることで、記事の内容をURLに表現できます。
記事の内容をURLに表現することはSEO対策の1つとして推奨されているため、スラッグは積極的に活用していきましょう。

URLに日本語を含めるとURLエンコードされて意味のわからない文字列に変換されてしまうのでスラッグは英語にしましょう。


記事のパーマリンクはサイドバーの『パーマリンク』から行います。今回はsample-postという名前をつけてみました。

サイトのドメインがhttps://nishinatoshiharu.com/の場合、記事のURLはhttps://nishinatoshiharu.com/sample-postとなります。

記事のカテゴリーを決定する

カテゴリーとは記事のジャンルを表現するものです。
1記事に対して複数のカテゴリーを設定することもできますが1記事1カテゴリーが原則です。

カテゴリーを選択しない場合、WordPressの初期設定では『末選択』というカテゴリーに振り分けられます。

適したカテゴリーに記事を分けることはユーザービリティの向上やSEO対策につながるため、カテゴリーはきちんと設定することをオススメします。

カテゴリーは右サイドバーの『カテゴリー』から設定します。既存のカテゴリーを利用したり新規作成ができたりします。

記事のタグを決定する

タグとは記事に関連するキーワードを表現するものです。
1記事1カテゴリーが原則だったのに対し、タグは1記事に対して複数設定しても問題ありません。

タグは右サイドバーの『タグ』から設定します。


カテゴリーとタグの違いを表にまとめると以下のようになります。

カテゴリー タグ
1記事あたりの数 原則1つ 複数可
役割 記事のジャンルを表現 記事のキーワードを表現

補足: カテゴリー・タグのスラッグを設定する

記事を管理する上で重要な、カテゴリー・タグのスラッグの設定方法について紹介します。

WordPressでは同一のカテゴリー・タグごとに記事を一覧表示できます。
カテゴリー・タグ単位の一覧ページのURLにはカテゴリーやタグで設定したスラッグが利用されます。

日本語でカテゴリー・タグを作成した場合、デフォルトではスラッグも日本語になっています。

繰り返しにはなりますが、日本語はURLエンコーディングされてしまうため、URLに日本語を含めるのは好ましくありません。
ですので、日本語でカテゴリーやタグを作成した場合は英語のスラッグ名を設定しておきましょう。

カテゴリーのスラッグの変更は『投稿』→『カテゴリー』から行います。
各カテゴリーに配置されている『編集』もしくは『クイック編集』のリンクからスラッグ名を変更することができます。

例えば、『日記』というカテゴリー名のスラッグを『daily』と設定した場合、/category/dailyのURLに『日記』カテゴリーの記事が一覧で表示されます。

タグのスラッグの変更手順もカテゴリーの場合と同様です。
タグの場合は『投稿』→『タグ』から行います。

アイキャッチを作成する

記事のアイキャッチ(サムネイル画像などともいう)は『アイキャッチ画像を設定』をクリックして画像をアップロードすることで設定できます。

アイキャッチは必須ではありませんが記事一覧ページの見栄えがよくなるので余力がある場合は作成してみると良いでしょう。

アイキャッチを作成するツールは色々あるので好みのツールを使えばいいと思います。ぼくはKeynoteやSketch、Adobe Photoshopを利用しています。

記事の公開設定を行う

『公開する』ボタンを押すと公開設定が行えます。

サイト管理者だけが記事を閲覧したい場合は公開状態を『非公開』にします。
特定の人のみ記事を閲覧できるようにしたい場合は『パスワード保護』で記事の閲覧を制限することもできます。

公開日の時間を指定することで予約投稿をすることも可能です。

公開が完了するとサイトの記事一覧ページに表示されます。

さいごに

以上でWordPressでブログ記事を書く手順の紹介を終わります。
ブログ記事をたくさん執筆してコンテンツを充実させていきましょう。

今回のまとめ
  • サイトのパーマリンクはブログ執筆前に設定しておく
  • スラッグを活用して記事のURLに意味を持たせる
  • カテゴリーは1記事につき1つが原則、タグは1記事につき複数つけられる
  • 公開状態によって記事の公開範囲が決まる

なおブログ運営において、記事をたくさん書いてコンテンツを充実させることと同じくらい大事なことがあります。それがサイトのデザインのカスタマイズです。

デザインのカスタマイズにかかる時間はWordPressテーマを活用することで短縮できます。

WordPressにはテーマがたくさん用意されているので気に入ったものを利用してブログのカスタマイズをしてみるといいでしょう。

以下の記事では当ブログでも利用しているスワローというテーマを利用した具体的なカスタマイズ方法についてまとめています。
スワローは有料ですが初期設定でも見栄えの良いブログになるので、デザインのカスタマイズに時間をかけたくないという人にはオススメのテーマです。興味がある方はあわせて読んでいただければと思います。

一瞬でいい感じのブログに!スワローで始める初めてのWordPressカスタマイズ

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