確定申告!副業で計上できる経費の勘定科目まとめ

税金

こんにちは。仁科(@nishina555)です。

自分は本業でのエンジニアに加えて副業で準委任契約(時給換算で報酬がもらえる形態の業務委託のこと)のエンジニアをやっており、先日副業の確定申告を行いました。

確定申告をされている方はご存知かもしれませんが、確定申告では収入と支出の勘定科目を記述する作業があります。

収入の勘定科目は雑収入一択でいいので特に困らないのですが、支出の勘定科目は色々と種類があり少し難しいですよね。

今回は実際の確定申告で学んだ知見を元に、副業の確定申告をする場合に利用するであろう勘定科目についてまとめてみようと思います。

特に「正社員として働き、週末や平日の夜に業務委託で副業を行う」というワークスタイルの方の参考になるかと思います。

収入には「雑収入」と「事業所得」があるのですが、事業所得に分類されるものは継続的な収入が見込める、時間や人を多く投入している、などの特徴をもつ収入に対する勘定です。
ですので、「本業をしながら趣味程度で副業を行っている」という場合は基本的に雑収入になります。

副業の支出で利用する勘定科目

会議費

  • コワーキングスペースの利用料

副業をしている人の中にはコワーキングスペースなどで作業する人も多いかと思います。
コワーキングスペースの代金は、打ち合わせ等の経費で利用される会議費として計上することができます。

なお、似たようなもので場所代の経費である「地代家賃」というものがあるのですが、こちらは自習室やコワーキングスペースを月極で契約をしており定期利用する場合に使われます。
ですので、週末とかにたまにコワーキングで作業するという程度であれば「会議費」に分類します。

雑費

  • 喫茶店での作業

コワーキングスペース以外に喫茶店で作業をする場合もあるかと思います。喫茶店での作業の場合、コーヒー代などの少額な経費となるため、雑費に分類します。

喫茶店での作業はなぜ「会議費」ではないのかという疑問をもたれるかもしれません。
これに関しては、雑費の定義が「少額で使用頻度が少ないもの」とされており、かつノマド的な働き方に対する経費について明確な分類がないことから雑費に分類しています。

なお、あくまで作業をするための必要経費ですので、喫茶店でコーヒー以外に食事を頼んだとしてその食事代全てが経費になるわけではないので注意が必要です。

消耗品費

  • 文房具等の消耗品
  • PC等の機材

副業のために買った機材や文具などがあれば消耗品費に分類します。

なお、副業の人が利用するであろう白色確定申告においては10万円以上のものは「経費」ではなく「資産」という扱いになり、経費計上できなくなるので節税を考えている方は気をつけましょう。

また、似たようなもので「事務用消耗品費」というものもありますが、事務用消耗品費と消耗品費の違いはそれほどないので消耗品費で統一しても問題はなさそうです。

旅費交通費

  • 副業先に行くために利用した電車賃
  • コワーキングスペースなどの作業場に行くために利用した電車賃

例えば週末に副業しているオフィスに行って作業するということがあると思います。この場合、電車賃は「旅費交通費」として経費計上しましょう。電車賃以外の公共交通機関に関しても同様です。

副業の成果報酬をもらう際に電車賃と報酬をまとめて口座に振り込まれる場合があると思いますが、ちゃんと収入分と支出分で分けた方が節税対策にもつながるのでちゃんと計算をしておくといいです。

なお、交通費の支出は頻度が多くなる場合もあります。その際には1週間・1ヶ月の単位で金額をまとめて計上しても問題ありません。

電車やバスなどの交通費を経費計上するための出金伝票の書き方まとめ

新聞図書費

  • 技術書をはじめとする書籍代

勉強や情報収集のために買った書籍代は「新聞図書費」に分類します。

通信費

  • サーバー代
  • ドメイン代
  • ネット代
  • 電話代

自分の場合は該当するものはなかったのですが、副業のために用意したサーバーや通信機器などがある場合は「通信費」に含めます。
電話代は当たり前ですがプライベートで利用したものではなく、例えば副業関係での打ち合わせや相談などで利用した時の代金です。

結局どこまでが経費になるの?

ここまでで色々なものが経費計上できることがわかりました。
そうなると素朴な疑問として「どこまで経費計上できるの?」と思うかもしれません。

この点に関しては、「他人から聞かれた時に自信を持って必要経費だと断言できるか」という軸で考えるといいと思います。
そうなると、例えば喫茶店での食事代がなぜ経費に計上できないのかという理由も必然的にわかってきますね。

副業をする方たちへ

今回説明したように副業の確定申告においては経費として申請できるものがかなりあります。
ですので、これから副業を始める方は普段からレシートをもらったりエクセル等に購入履歴を書いておいたりするといいと思います。

そのほかにも、プライベート用と副業用で口座を分けるというのも経費の管理をする上で有効になると思います。
自分も交通費やコワーキングスペースの領収書などは取っていたのですがそれ以外の細かいものまではちゃんと把握しきれていなかったので経費として計上しきれなかった部分があるので、今年はしっかりと管理しようと思います。

なお、確定申告はクラウドソフトが圧倒的におすすめです!